
ハンドドリップ派に新しい選択肢 Orea Z1、広がる3つの味わいの方向性
ロンドンを拠点とする OREA は、「From the Mountains」という思想を掲げ、ミニマルでありながら抽出精度に優れたブリュワーを生み出してきました。そのプロダクトは競技者だけでなく、日常の一杯を大切にする多くのユーザーに愛されています。
そして今回、新たに登場するのが Orea Z1。軽さと携帯性、そして高い抽出精度を兼ね備えた、新世代のブリュワーです。ここではまず Z1 の特徴を紹介しながら、Orea の他モデルとの違いを整理し、自分に合ったブリュワーを見つけるための道しるべを紐解いていきます。





Orea / Z1 - 軽さとクリーンさのバランスを極めた新世代モデル
Z1 の最も大きな特徴は、「細口ケトルなしで、安定してクリーンな味を再現できる」 という点。ゼロバイパス構造と高速フィルター(Sibarist Fast)の組み合わせにより、湯をそっと注ぐだけで均一に抽出できるため、アウトドアや旅先でも V4 に匹敵するクリーンな一杯を淹れることができます。
その扱いやすさと再現性の高さは、V3 を愛用してきたユーザーにも自然と馴染み、“軽さと味のバランスを求める人にとって、他に代えがたい選択肢” と言えるでしょう。海外でも透明感・抽出スピード・再現性の高さが特に高く評価されています。



Orea / V4 Narrow - 世界チャンピオンが選んだ、味づくりのための精密なツール
Z1 が“扱いやすさと透明感”の方向に進化したモデルだとすれば、V4 は“表現力と精密性”を追求するためのモデルです。2024年の世界ブリュワーズチャンピオンシップの優勝者が使用した V4 は、4種類のインサートを交換することで、抽出速度・質感・透明感を細かく調整できます。
- 抽出という行為そのものを楽しみたい人
- 豆ごとの個性をより深く理解したい人
そのような探求心を持つユーザーにとって、V4 は最も強力なパートナーとなるはずです。




Orea / Brewer Porcelain - 甘みと余韻を引き出す、陶器ならではの表現力
陶磁器を採用した Porcelain は、台湾の茶器文化を背景に生まれたモデル。高い保温性と柔らかな透過特性により、コーヒーの甘さや丸みを自然に引き出してくれます。
プロのロースターの間でも、「Porcelain は甘さを一番わかりやすく表現するドリッパー」と評価され、落ち着いた味わいを求める日常派のユーザーに高い人気があります。温度の安定性が高く、抽出のブレが少ない点も魅力です。


Orea / V3 - 多くの方が最初に手に取った “安定の入口”
V3 は、これまで最も多くの方に選ばれてきた Orea の定番モデルです。その理由は、味のバランスが整っており、どんな豆でも安定した抽出ができる点にあります。酸・甘さ・質感が突出せず、平均的にまとまる味わい。これは初めての Orea として最適で、多くの人が V3 を入口にコーヒーの奥深さに触れてきました。
Wanderout でも非常に多くのお客様にご愛用いただきました。ただし、その“平均点の高さ”ゆえに、「次の味わいを探す楽しみ」 が芽生えるタイミングでもあります。
そこで、Z1・V4・Porcelain という3つの方向性が意味を持ち始めます。


Orea / V3 を愛用してきた方へ - 次の3つの選択肢
V3 が作った“安定した基礎”の上に、3モデルはそれぞれ異なる味わいの方向性を追い求めるのにベストな選択肢です。
Orea / Z1 Brewer
- 軽さと透明感の方向へ。扱いやすく、どこでもクリーンな一杯を。
Orea / Brewer V4 Narrow (4 brewers in 1)
- 精密さと表現力の方向へ。さまざまな味わいの探究が、楽しみへと変わる。
Orea / Brewer Porcelain
- 甘さと余韻の方向へ。日常の一杯に、静かな深みを与えてくれる。
V3 は、コーヒーの世界へ足を踏み入れるための素晴らしい入口でした。そして、Z1・V4・Porcelain は、その入口の先に広がる 「自分らしい味わいの旅」 を歩むための選択肢。どの方向へ進むか。その問いに向き合うことから、また新しい旅がはじまります。