自然をより身近
2つのボックスを並べた佇まいは非常に美しい。今回は4人分のギアを「 Universal Box 47L 」にまとめて。29Lのジャーナルと内容が重複する箇所もありますが、コンパクトに収納するためのヒントになればと思います。
より大きな47Lでは、小物は1つに収まるまでとルールを決めて、もう1つにはファニチャーを収納するスタイルで、道具を選定しています。ファミリーキャンプはもちろん、こだわりの道具で料理を楽しみたい方など、多くの荷物を運ぶのに適したサイズ。Dry Mesh Bag を4サイズ展開に、シェラカップやケトルも入るよう奥行きをアップデートしたことで、その日の目的に合わせてフレキシブルに収納することが可能になりました。
ボックスサイズの選び方についてよくご質問を頂きますが、車のトランクルームのサイズに合わせて選定するのが効率的です。急ブレーキでも荷物が動かないよう、テント・ファニチャー・クーラーボックス・スリーピングシステムなど、ジャストで収まるよう確認し、より安全に荷物を運んでいます。
47Lのサイドにフィットする Wanderout / Dry Mesh Bag 03 サイズを基本に構成
目的を明確にすることで、道具も洗練
目的を明確にすると、意義のある道具の選択から、ライフスタイルまでシンプルに。情報過多の時代「何もしない空白の時間」はますます重要になっていると感じます。自然の音で心と身体をリセットし、脳に余白を作ることで、良いアイディアや直感は研ぎ澄まされるもの。
それもそのはず、葉と葉が擦れる音、川のせせらぎ、雨音には人には聴こえない超高周波音が含まれ、脳の最深部を活性化させる効果がある。超高周波音は、森の中でも別荘の壁やガラスは透過せず、ファブリックは透過するため、どおりでテントで寝ると心地よい朝を迎えられるわけだと納得。アウトドアの中でも、森でのんびり過ごすことができるのは、唯一オートキャンプのみ。地球の循環は本当に良くできている。
自然と食べるものもシンプルになり、食材は出来る限り現地で採れた鮮度の高いものを調達するようにしています。鮮度と栄養を活かすため、調理道具の構成もシンプルに。また、日頃からオートファジーを取り入れ、16時間以上何も食べず内臓を休め、何もせず、何も考えない時間を作ることも。
また、エマージェンシーへの意識も高まりつつあるなか、楽しいオートキャンプを通じて備え、身体を整え鍛えておくのはとても合理的です。あらため都会と自然を行き来する目的がはっきりしたことで、より洗練されたスタイルへ。
小物に定位置を
収納は隙間を作らず、道具がお互いに支え合うよう配置。バーナーなど大きなギア以外は Dry Mesh Bag にまとめています。さまざまなメーカーのギアをまとめてセットできる Dry Mesh Bag は二重構造なので簡易的な緩衝材としても機能します。四つ角がないためフレキシブルにギアとボックスにフィットし、オープントップのため道具の出し入れも容易。縦入れで収めることで、必要な道具だけを効率よく取り出せるので、キャンプ中に道具が荒れてしまうこともなく、常にテーブルトップをきれいな状態に保ちます。
Wanderout / Dry Mesh Bag 00. 01. 02. 03.
その日の新鮮な食材を現地で調達し楽しむことが多いため、さまざまな料理に対応できるよう調理器具は多めに収納しています。
私たちの愛用する無水鍋の20cmの中には、Knindustrie / ABCT Casserole 16cm など鍋類、Conte のプレート類、Yoshita Handi-Design Studio / Pot Stand Y をスタッキングしコンパクトに。
無水鍋の上には Wanderout / Hammered Iron Flat Flying Pan 22cm、Wanderout / Hammered Iron Deep Flying Pan 22cm、をスタッキングし、Dry Mesh Bag 02 に縦に収納しています。
キャンプでは作った料理もすぐに冷めてしまいます。一気に作るのではなく、新鮮な食材を楽しむためにも、小分けにさっと炙る、さっと焼く、さっと煮る程度の料理で、ちびちびとやるのも乙なものです。
防水が必要な道具は Pake に収納しています。4年ほどハードに使いテストしていますが、壊れることなく耐久性抜群。プリントが裏表どちらも直接表に出ていない仕様ため、劣化がなく剥離することもありません。そのため食材も安全に入れることが可能なため、コーヒー豆やお茶、クーラボックス内でも重宝する逸品。10月上旬に Pake for Wanderout モデルを発売予定です。
キッチンツール・カトラリー・シェラカップなど、細々した道具は全て Dry Mesh Bag 03 にまとめて収納しています。画像では4人分ですが、6人分まで収納することも。
もう1つのボックスには、Helinox のコット2個とチェア4個を。ジャストサイズで収納可能なため、車載スペースもより効率的に、持ち運びにも便利です。テント・タープ・スリーピングシステムは、さっと持ち出せるよう Klattermusen / Ydalir Duffelbag にまとめています。
Klattermusen / Ydalir Duffelbag 60L. 80L.
ソロキャンプでは Universal Box 47L 1つにまとめ、サイドテーブルとしても
Wanderout の洗練されたスタイルの根幹には Dry Mesh Bag の存在が非常に大きい。何事も、見えないところに本質があるというもの。あらためて目線を変えて、荷物はいつでもどこでも行ける程度にまとめ、キャンプを通じて備え、心と身体を鍛えておくのもおすすめです。自然の中で過ごす、オートキャンプの本質を探る。